退職した年のおカネの話(確定申告やってみました)

そろそろ確定申告の時期ですね。毎年2/16から3/15の間に申告ということになっていますが、実はその期間を待たずに提出することも可能です。

昨年は退職、独立したので確定申告に不安がありました。税務署に行けば丁寧に教えてくれると聞いていたのですが、 2月中旬から3月中旬の税務署は激込み です。なので、まずは早めに準備して、自分でできるかどうかも確認し、聞きに行くならなんとか1月中に!ということで動き始めました。

これを読んでいる方の中には、今後、会社を辞めて独立したいと考えている方もいるかもしれません。その方の参考になる可能性もあるので、退職~確定申告までの流れをシェアしたいと思います。(あくまで私の体験ですので、不安な点はご自分で確認して進めてくださいね!)

目次

退職した年の年末調整は?

会社員時代は、会社が年末調整までやってくれました。例えば住宅ローンの控除や配偶者控除、生命保険控除など、こうした面倒な計算は会社がやってくれて、確定申告は、医療費控除があったり、その他何か事業をやっていたり必要な人だけがやればよいというオプション扱いでした。が、今年は会社を退職した身。年末調整はありません。

こうした調整がない退職年度、さてどのように処理をすればよいのでしょうか?

退職時、会社から重要な書類を渡されます。「給与所得の源泉徴収票」と、「退職所得の源泉徴収票」です。これ、確定申告に必要な書類です。絶対になくしてはいけません!!

「給与所得の源泉徴収票」は年末調整後にもらえる書面とほぼ同じもので、ただ「配偶者控除」や「生命保険控除」などはされていないものになります。

「退職所得の源泉徴収票」について。退職所得には特別控除があり、通常の給与とは別計算で税金が決まります。控除計算については国税庁のHPに記載がありますので詳しくはそちらを見て頂ければと思いますが、私の場合、前職場で20年以上働いていたので、退職金額(額面)から『800万円 + 70万円 × (勤続年数 – 20年)」が引かれた金額が退職所得となり、この退職所得(退職金の額面ではない)の金額で税金が計算されます。(20年以下の場合、70万円×勤続年数が控除額です)※令和3年時点

上記記載しましたが、退職した年、会社は年末調整はしてくれません。なので、上記2枚の書類やその他様々な書類を握りしめて自分で確定申告をすることとなります。

e-taxを使ってWEBから確定申告チャレンジしてみた

私自身はアトピーで医療費がかさむこともあり、医療費控除を狙って結構前からe-taxで確定申告をしていました。が、今回は年末調整はされておらず、さらに退職所得もある、ということで今までのやり方とは違うはずです。さてどうなるか。結構不安なまま、国税庁のe-taxページを開けてみました。正直、こういうやりなれない仕事、そして書類を打ち込んだりは大大大嫌いですっ!てか、面倒だし、不安だし。そんな感じでスタートしました。

結論から言うと、e-taxでやってみたら、めちゃめちゃやりやすかったです。意外!ここまで親切に出来ていたのね…という感じで迷うことはほとんどなかったのです。どんなことをやったか書いてみます。

① 「年末調整済み」の人の欄と、「年末調整していない人」の欄が分かれているので、「年末調整していない人」向けのページを開きます。

② すると「退職金」がある方向けや「事業所得」がある方向けなど、自分に必要と思われる欄が現れます。こんな感じで、自分で入力すべきページが簡単にわかります。

③ 私は給与所得と退職金がありますので、それを入力するページを開きます。

④ 入力すべき項目のところには、手元の書類のどの欄を見ればよいかまで、サンプル付きで明示されています。それに従って「給与所得」と「退職所得」を入力していきます。

⑤ 所得を入力するページでは上記以外も「事業所得」や「株式譲渡」など、他の収入入力用の欄もあります。他の収入があれば、その欄をクリックし、必要事項を埋めていきます。

⑥ 次は控除のページです。

・配偶者控除
・生命保険控除 (ここまでは会社員時代は年末調整でやってもらっていました)
・医療費控除
・地震保険控除(火災保険は控除対象ではないので注意)
・寄付金控除(ふるさと納税など)
・国民年金等の社会保険料控除 などなど
※ 任意継続の健康保険や確定拠出年金なども所得控除されます
※ 何が控除対象で、何が控除対象でないのかも、国税庁のHPに記載があります

国民年金や健康保険は、半年、1年といった単位で前納することが出来ます。この前納金額を一括で今年の控除対象とするか、あるいは月ごとに割って昨年度分だけ控除し、残りは次年度の控除とするか、ここは自分で選ぶことができるようです。

こんな感じでちょこちょことネット検索は入りますが、基本的には迷うことなくスムーズに入力ができるよう工夫されています。

税金について

国民年金への切り替えや失業保険など、受け取れるおカネ周りのところは自分で気を付けて申告しないと漏れが発生してしまいます。でも!やっぱりというか何というか、支払うおカネについてはお役所はきっちり処理をしてくれます。

私が会社を辞めたのは10/31付けですが、なんと!その2日後の11/2には市役所から住民税の通知が届きました。なんという素早さ!!今はネット支払いなども可能なので、お支払いは忘れずにしましょう。ちなみにここで払っている税金は上記の確定申告とは別の税金です。所得にかかってくる税金には住民税(地方税)と所得税(国税)があり、市役所から来たのは地方税、確定申告は国税のほうです。

税金と言えば、これ以外にも消費税、法人税、酒税等々があります。個人事業主と法人では収める税金が違ってきますが、それはまた別の機会に。

来年(今年分)の確定申告はちょっと大変?

開業届を出して開業すると、会社員時代とは違った処理が必要になってきます。青色申告にするか白色申告にするか。税理士さんを頼むべきかソフトに頼るか。開業融資って何?開業準備している時にかかったお金はどう処理すればいいの?何か聞きたいときの誰に聞けばいいの?等々。

ちなみに開業準備金(まだ開業する前にかかったお金。交流会に行ったり、備品を買ったり、それなりにお金がかかってきます)については、仕訳などはいらずリストにして分かるようにしておけばよいようです。開業後にこれも経費控除ができ、かつ1年目に処理してもよし、数年で分けて処理してもよし、とのこと。

交流会に行ってみると、個人事業主向けにこうしたお金周りのサービスを提供されている方もたくさんいらっしゃることが分かりました。そんな方にサポートをお願いするもありかと思います。

会社員や公務員といったお勤めをされながら起業準備されている方はまだまだ時間がありますので、いずれにしても慌てずにゆっくり情報収集されればよいかと思います。

知らないことは怖い。。というか、どうしたらいいんだろうと不安になりますが、人に頼ることもしつつ、でもたくさんの人がされていることなので自分もなんとかなる!と思って私も進んでいこうと思っています。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • こういうお話、なかなか生の声を聞く機会がないから貴重ですね。。。!
    e-Taxとか難しそうだなと思ってとビビってましたが、体験談を読んでちょっとハードル下がった気がしました。ありがとうございます。

    • なおチカさん
      いつもコメントありがとうございます!
      とても嬉しいです。
      そうなんですよね~。知らないこと、やったことないことはハードルが高い。
      でも意外となんとかなってしまったりして。
      ちょっとしたことですが、これからも体験シェア出来ればいいなーと思ってます!
      またブログ読んで頂けるととても嬉しいです💖

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