これ、先日読んだ本のタイトルです。
人工知能(AI)研究者で脳科学を研究されている黒川伊保子先生の本。「脳科学で心のコリをほぐす本」というキャッチがついています。
本棚がいっぱいになってしまい、本の断捨離をしていました。で、この本。前に買って内容も忘れていたのですが、断捨離前に読みなおしてみると共感すること多々。
前回読んだのは会社員時代。「それはわかるんだけど私には出来ない。」って思ってました。でも、今はやりたいことやる!と決めて動いていて、本の内容に「うん!その通り。」と思えるようになっていました。
アメリカの自己啓発本が嫌い
正直に言います。実は私、「望めば夢は叶う」「成功への道」「ポジティブシンキング」的な自己啓発本が嫌いです。(威張って言うことじゃないけど 笑)
本は好きですが、もともとビジネス書系は好きではなかったのです。でも一応、会社員を辞めることを考え始めたころからお約束的にいろいろと読み始めました。
有名なところは一通り。
D. カーネギー氏の「人を動かす」。ルー・タイズ氏の「アファメーション」。
強みの力と潜在能力(ウェルスダイナミクス)について紹介する「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」。
もっといろいろありますが、なんでしょう。。良いこともたくさん書いてあるのですが、読み終わった後に感じるザラリとした違和感。世界中で売れているビジネス本だし、自分の感性のほうがおかしいんだよね。。とも思っていました。
こういう本で学べない、ひかれない自分はダメな人?とも思っていました。
その違和感を言語化できるようになったのは、最近のことです。そして、私が悪いわけではなく、単に合わないんだと思えるようになったのは、もっと最近のことです。
「え?こんな素晴らしい本に何も感じないの?ビジネスマン(ウーマン)として失格じゃない?」と思われようが、構わない。だって、私にはあわないんだもの。アメリカ流ポジティブに人生を考え、目標達成のためにわき目もふらず人生を進んでいく!という生き方は、私にはあいません。
人がうらやむ成功は、あなたにとって本当に成功なのか
黒川先生の本の目次。笑っちゃいます。
・前向きに生きるなんてばかばかしい
・誰からも好かれる人になるなんてばかばかしい
・失敗を未然に防ぐなんてばかばかしい
・夢や目標を見失わないなんてばかばかしい
・輝かしいキャリアを手に入れるなんてばかばかしい
・年よりずっと若く見えるなんてばかばかしい
・ぐずぐずしないなんてばかばかしい
・・・
実はまだまだ続きます。世間一般で良しとされることについて、脳科学的根拠もまじえつつ、ばっさばっさと切っていきます。
「夢や目標を見失わないなんてばかばかしい」にはこんなことが書かれています。
”「輝かしい自分」を思い描き、成功を信じて邁進するポジティブ思想は、脳科学的にはお勧めできない。なぜなら、顕在意識が目指すイメージがその脳にあっている可能性は、意外に低いからだ。・・・ヒトの脳は、潜在意識に90%を超える脳神経回路を使い、顕在意識に使うのはわずか数パーセントと言われている。・・・”
そして、脳が必要な情報をフィルタリングする仕組みについて語り、”顕在意識で思い描く成功で脳をロックしてしまうと、それ以外の自分にとって本当に必要な情報や縁を見逃してしまう可能性がある”と言っています(適宜縮めてます)。(P.74-76)
私が米国流自己啓発書に違和感を感じるのは多分、このせい。私の思い描く「成功」と、いわゆる一般的な(顕在意識で思うような)「成功」がマッチしていないからだと思うのです。
私の思い描く「成功」には、売上目標も、タスクを効率化も、タイムマネージメント術も入っていません。それよりも休みたいときに休み、行きたいところへ行き、自分自身を大切に出来る生活が出来ることが私の成功です。
どうしてもやる気が出ない時は、多分私の心が「それ、やりたいことじゃない」とつぶやいているから。だったらやらなくていいじゃん。今の私には、自分の心のほうが大切です。それが出来ることがわたしの「成功」です。
優等生はいらない、あなたが欲しい
クライアントさんに、「結婚相談所を立ち上げて集客したいけれど、どうしても発信が出来ない。自分の軸が定まれば発信できると思うので、それを見つけたい。」と言ってくださっている方がいます。
とてもきれいな方ですが、「周りはハイスペック男子をつかまえてどんどん結婚してくのに自分だけ縁がなく、その時苦しかった経験から結婚相談所を始めた」とおっしゃっていました。
が、セッションを通して深掘りすると、彼女自身、本当に結婚したいのか迷いもあったように感じられました。でも「子供を持つなら今でないと」と自分自身にプレッシャーをかけ、「選ばれない自分は周りに哀れまれているように感じていた。」と、他人の目線を気にしていたところも大いにあったようです。
「選ばれない自分という引け目を跳ね返すためにも、1回は結婚してみたかった。」ともおっしゃっていました。
「本当に望んでいたかもわからないのに、世間一般の価値観で結婚したいと思っていた自分」に気づいた彼女とお話し、「結婚したいかどうか相談する結婚相談所」「1回は結婚してみたい人のための結婚相談所」というアイデアを出し合いました。
「もう他人に価値観で自分を縛って生きるのはやめよう、自分自身の価値観で本当の幸せを探す手伝いがしたい」これが彼女がたどり着いた結論だったからです。
最初は「結婚したいかどうか相談する結婚相談所」も「1回は結婚してみたい人の結婚相談所」も本気にしていなかったようです。
「そんなの同業者にどう思われるか・・」
「そんな結婚相談所に相談する人なんているんでしょうか」
「普通、結婚相談所ってそんなこと言わないですよね」
とても不安そうな彼女でしたが、自分の気持ちを押し殺して結婚相談所の優等生を演じても他の相談所と同じになってしまうだけ。さらに、彼女が本当に助けたい”他人の価値観で結婚しないと思っているけれど、本当に自分にとってそれが幸せなのか分からない人”には出会うことは出来ません。
確かに、”1回は結婚したい人のための結婚相談所””結婚したいかどうか相談する結婚相談所”は、「何それ?」という反発も生む可能性もあります。
でも自分の気持ちにふたをして本当に言いたいことを言わずにビジネスをしようとしても、続きません。そして本心ではないので発信も出来ません。(彼女が相談に来てくださったのも、もとは「発信しなければいけないのに、軸が定まらずに発信出来ない」ことがきっかけでした。不思議なもので、自分が心底納得していなければ、人って動くことが出来ないのです。多くのクライアントさんを見ていて感じます。)
だったら。
本当に言いたいことを言って、伝えたいことを伝えて、それに共感してくれる人とだけお仕事するほうが、はるかに幸せだと思うのです。
やりたいこと、やったもん勝ちでしょ
彼女は小さいころからずっと「普通」の人でいたいと思っていたと教えてくれました。
でも、そもそも起業目指した時点でもう「普通」じゃないよね?(笑)だったらもう、振り切ってしまえ!
私自身も、「国際資格とって起業したらカッコいい」とか、「これくらいの年商で一人前。みんなから羨ましがられたい。」と思っていました。
でも、本当の自分は「そこじゃないんだよね。」と言ってくれています。
起業なんて、誰かのためにするものじゃなくて、自分のためにするもの。
だったら自分の価値観に自信をもって、言いたいこと言って、やりたいことやったもん勝ち!
もしあなたが今、「〇〇したい、しないとならないのに動けない」と悩んでいたとしたら、多分それは本当は自分では望んでいないからかもしれません。
・ぐずぐずしないなんてばかばかしい
本当にそうです。悩んだ時は自分の声を聴いて!というサインだと思って、思う存分ぐずぐずしてください。ポジティブシンキングとか、思い描くことで夢は叶うとか、いやいやそんなことないでしょう。。。(笑)
でもどうしてもそこから抜け出せなくなったら。。ひとりで悩むの禁止!です。
是非一度ご相談頂ければと思います。
ひとつ書き忘れました。自分の強みと経験を活かして本音で起業すると、ホントに楽しいですよ。こんなに楽しいことでお金もらっていいの?って思います。
「辛い思いを耐えてこそ仕事」という従来の考えから脱出できず「このままでいいのか?」とも思ってしまう時もあるのですが、多分このままでいいのでしょう(笑)このまま好きにやらせて頂きます<(_ _)>
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