起業すると、やるもやらないも全て自分次第。
だから、自分で自分のご機嫌を取ったり、モチベーションを保ったりする必要があります。
会社員だとやる気があってもなくてもとりあえず会社に行き、リモートであればPCに向かい、中身はともかくその時間仕事をしていればお給料が入りますが、起業するとそれが無い💦
なので、起業準備中、そして起業してからも、会社員の時とは比べ物にならないくらい、自分と向き合うということをしてきました。
私の中にはたくさんのブロックがあって、それをプロのコーチの力も借りながらひとつひとつ外してきました。
そして。。。事業も順調、マインドも順調と思っていたら、昨今のこのやる気の出なさ加減(笑)。つい最近、それが実は過去の経験からくる、あるマインドブロックのせいだということが分かりました!
人の心は玉ねぎみたい。1枚剥がしても、また1枚何か出てくるんですね。
今日は私自身のマインドブロックの話を書きます。
お金、時間、「〇〇すべき」・・私がとらわれていたこと
まずはお金。
お金のブロックが、わたしには二つありました。
「お金を頂く」ということには全く抵抗はなかったのですが(意外とこれがある方も多い)、私の場合、「お金を遣うこと」にものすごく抵抗がありました。
幼いころにさかのぼりますが、私の母は相当な倹約家でした。
母の日にカーネーションを買っても「もったいない。そんなことにお金を遣うくらいなら現金もらったほうがいい」と言われたこともあります。
母には趣味もなく、私自身も子供の頃、習い事をしたことが一切ありませんでした。
「お金は貯めるもの」「無駄遣いは大罪」「投資はギャンブル。郵便局に預けるのが一番」
今となってみれば「じゃあ、無駄遣いって何よ?」という感じですが、そんな母の価値観で育った私は、とにかくお金を遣うことが出来なかったのです。
そして起業して感じたこと。
会社員はお金を貯めようと思ったら「使わないのが正義」。でも起業すると「お金は使わなければ入ってこない」もうこれは180度の変換でした。
この転換をするのが、かなり大変だったのです。
そしてもうひとつは「稼ぐことへのこだわり」。
夫婦喧嘩をしていた時、父が母に言った言葉が「誰に食わせてもらってると思っているんだ」。
そして父に意見をしたときに言われた言葉、「生意気言うな。稼ぐようになってから言え」。
そんな経験を経て、私に育った価値観は「稼いでこそ1人前」「稼ぐことが大事」。
実際には、稼いでいても、あるいは「稼ぐ」ということをしていなくても、どんな生き方にも価値があり、幸せがあります。
でも私にはある意味、強迫観念的に「稼ぐこと」へのこだわりがあったのです。
「稼いでいない自分には価値がない」
そんな思いがどこかにありました。そしてこのマインドブロックも、コーチの手で外してもらうことが出来ました。
マインドブロックが外れた今、ようやく、もっと自由に、そして健やかに「稼ぐ」ことの意味をとらえられるようになってきました。
ずっと追われ続けている感覚が抜けない
私は「1度決めたらやる人」でした。
周りはそれを見て、「すごいね!」「さすがだね!」「真似できない」と言います。
が、私自身はすごいというより、ずっと苦しかったのです。
「1度決めたら、楽しいからやる」「気分がいいからやる」ではなくて、「1度決めたらやらなければならない」という感覚にずっと縛られていました。
そして、やってもやっても、「まだ足りない。。。」そんな気持ちを捨てることが出来ず、ずっと何かに追われている気がしていたのです。
これがどんな経験に由来しているのか今一つ分かっていません。が、このブロックについても、メンタリングコーチのセッションを受ける中で、外れていきました。
「〇〇しなければならない」という気持ちはとても苦しいものです。
幸い、今はこの心持ちもだいぶラクになってきたのを感じます。
起業したことを父にずっと言えなかった
父自身も実は55歳で早期退職して起業しています。
だから起業するということに極端なマイナス感情は持っていなかったと思うのですが、私は父に会社を辞めて起業したことをしばらく言えませんでした。
父は「一部上場企業の広報室長をしている娘」が自慢でした。
会うたびに私が勤めていた会社の株価の話をし、また親戚が集まる場では「いやー、自分の娘が上場企業の広報室長だなんて恐ろしいよね」ととても嬉しそうに話していたのです。
そんな父に、私は「会社辞めて起業したんだ」とは言えませんでした。
がっかりさせるかも?あるいは責められるかも?そんな恐れをずっと抱いてきました。
言えるようになったのは、起業して毎月しっかり収入が得られるようになり、自信もついてきた頃。
勇気を出して言った私に返ってきた言葉は「ああ、そうなのか。」以上!それ以下でもそれ以上でもありません。
「え?」拍子抜けました。
「うまくいってるかどうかも聞かないの?」と聞いた私に返ってきた答えは
「仕事内容も知らないのに、聞いても仕方ないだろ。それにお前だったらうまくやれてるはずだから聞くこともないし」
ものすごくあっさりと言われたのです。
拍子抜けすると同時に、父は私を1ミリも疑わず信じてくれているということに気づきました。
そして、ホッとして涙が出ました。
誰かに何かを隠しているというのは意外としんどいものです。
1人で勝手に悩んでいた私でしたが、悩むことは全くなかったんだ。。。そして父に言えたことで、またひとつ人生の階段を上がった気がします。
そして気づいた新たなブロック
昨年の今頃は抗がん剤治療中で、発熱、頭痛、下痢、便秘、倦怠感、味覚障害、口内炎、手足のしびれ。。等々、副反応とたたかっていました。
で、昨年内はもう闘病に専念し、今年に入って活動を再開しました。
そこからがすごくて(?)、闘病前にまいた種が一気に実った感じで、自分でも信じられないくらい一気にビジネスが拡大したのです。
8月には前職の年収を超え、起業前に描いていた目標、「働く時間の自由」「場所の自由」「人間関係の自由」そして「お金の自由」を手にしました。
そう聞くと、だったらものすごく幸せですよね!と思われると思うのですが、違ったのです。
逆に、一気にやる気が出なくなってしまったのです💦さらになぜか、原因の分からない不安感に襲われるようになりました。
起業前の自分が見たら、「いい加減にしろ!」と言いたくなるくらい恵まれた環境であるはずなのに、やる気は出ず、なぜか「このまま本当に順調にいくのだろうか」と不安だけが増す感じに。
「この後の3か月は楽しいことだけします!」宣言をして、いろいろなことにチャレンジしたものの、、確かに楽しいのですが、すんごく疲れる。。。
そして、最近。いくつかの出来事を経て、私がこんな気持ちになっている原因が分かりました。
いわゆるマインドブロックというやつです。ああ、これだったのか!と深く肚落ちしました。
楽しいことは長く続かない。目立てばつぶされる
会社員時代、いわゆる「フローに乗る」というか、とにかく仕事が楽しくて楽しくて、そして成果もガンガンでて、とても楽しい時期が2度ありました。
1回目は広報室長時代。そして2回目は人材採用室で新卒採用をしていた頃です。
そしてその2度とも、その楽しさは比較的短期で終わりました。
広報室長時代は、会ったこともない親会社の人から「あの室長やりすぎなんだよね」と言われるくらい、目立ってしまったようです。
そして新卒採用も、新しいシステムを導入したり、新たな人材紹介会社を開拓したり、とても楽しく成果も出ていましたが、その時も社長の「あの部署つぶして、あいつら飛ばすから」というひとことで異動となりました。異動先は誰もフルコミットの正社員がいない(全員が兼務状態でフルは私一人)部署でした。
この二つの経験を通して、私は多分学習してしまったのです。
「得意なことをやり続ければ、とにかく楽しくてそしてうまくいく」
「でも目立ちすぎるとつぶされる」
「楽しい時間は決して続かない」
そして今、得意なことで、楽しく稼いで、お金の自由も手に入れたところで、怖くなったのだと思います。
「こんな状態は長く続かない」
「目立てばつぶされる」
同じことがまた繰り返されるはずと、無意識に怖くなり、それがブレーキになっていたのだと分かりました。
このことに気づけたのは、あるコーチの方とお話出来たから。
その方から「過去にもしかしてそんな経験ありませんでした?」と言われて、はたと気づいたのです。
そしてその方からは「過去は過去。しかもそれは会社員時代の全く環境の違う場所での出来事。同じことはもう起こりませんよ」と言ってもらえました。
ああ、そうか。そうだったんだ!
会社員時代の自分が不憫で、そして次のステップに踏め出して変われた自分を誇りに思うことが出来、そして「同じことは起こらない」と思えた瞬間に、またやる気が戻るのを感じました。
人間てややこしい、でも愛おしい
こういう心の動きって、自分では本当にわからないものです。
別の方からの問いかけで、初めて気づくことが出来るものだなって思います。
そしてプロのコーチはやっぱりさすがですよね!
ここでこのブロックが外せたところで、また次の何かが待っているのかもしれません。
でもまぁ、そんなものみたいです。それが人間なんでしょうね。
玉ねぎと同じように、剥いても剝いてもいろいろなものが出てくる。でも玉ねぎと違って、剥いて剥いてしても、芯は細くなりません。逆にどんどん太くなります。人間て面白い!
今年もあと2か月半となりました。
もう1度ギアチェンジが出来そうで、ワクワクしている今日この頃です!
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