ChatGPTが話題になり始めた頃、「どうやって使う?」「何に使う?」みたいなことで盛り上がりました。
私も「どや、ChatGPT!ブログ記事を書いてみて!!」と起業にまつわるブログ記事を書かせてみたことがあります。
誤字脱字の無い、整理された、素晴らしい記事を書いてくれたのですが。。。
なんせ面白くない!(笑)
「だよねー!」とは思うのですが、当然のことながらそこに個性はありません。
個性を出す必要のない、SEO対策用の記事なら良いのかも?とも思いましたが。
とは言え、今はGoogle先生もどんどん進歩しているので、ChatGPTに書かせた記事だと見破られる日も近いかもしれません(もう来ている??)。どうやらGoogle先生、文章の「独自性」みたいなものも見ているらしいので。
そんなChatGPTですが、ある方がビジネス構築に使える!という事例をお話してくれました。
誰もが悩む「ペルソナ」作りにChatGPTを使ってみた!
SNSやWEB活用する時に大切なのって、実はノウハウじゃなくて、「誰向けに発信するか」「何を伝えたいか」だよね、という話で盛り上がった時のこと。
「誰向けに発信」という言葉から、「ペルソナ」に話が移りました。
「ペルソナ」というのは、マーケティング用語で「ターゲット」、それも「20代女性」とかの幅広い層を指すのではなく、個性を持った一人の特定人物としてターゲットを描き出すようなときに使われる言葉です。
あなたの商品・サービスを本当に欲しがって買ってくれる〇〇さん。。みたいなイメージでしょうか。
「あなた商品化起業術」的に言うと「理想の顧客」像です。
商品開発時には、ペルソナを設定してその人の悩みなどを明らかにするとともに、どんな人でどんなところで情報を得て、どういった購買行動をとるのか、、などをリサーチして設定していきます。
と、さらっと書くと簡単そうなのですが、これがまた難しい!!
多くの人がやってしまいがちな致命的誤りがあるのです!それは「何を売るか」を先に考えて、「それを買ってくれそうなのは誰か」という形でペルソナを作ってしまうこと。
例えば、こんな感じです。
「起業ネタの無い会社員向けの起業術って、具体的にはどんな人に売れるのだろう。。??」
ChatGPTに詳しい、ある方が言いました。
「そんな時はChatGPT使うとすぐにペルソナを作ってくれますよ!1分もかかりません!!」
なるほど~!
ちょいとChatGPTに聞いてみました。
回答はこんな感じでした。
名前: 佐藤健太郎
年齢: 35歳
職業: ITコンサルタント
経験とスキル:
- IT業界で10年以上の経験を持つ。主にシステム開発やプロジェクトマネジメントに携わってきた。
- ソフトウェア開発、データベース管理、クラウドコンピューティングなどの技術に深い知識を持っている。
- コミュニケーション能力に優れ、チームをまとめるリーダーシップも持っている。
- 新しい技術やトレンドに敏感で、常に学習と成長を続けている。
強み:
- 問題解決能力が高く、複雑な課題にも臨機応変に対応できる。
- テクノロジーとビジネスの両方の視点を持ち合わせており、効率的かつ実用的なソリューションを提供できる。
- チームを鼓舞し、協力を促進するコミュニケーションスキルを持っている。
感性:
- テクノロジーに興味があり、新しいアイデアや革新的な製品に魅了される。
- クリエイティブな発想力を持ち、デザインやユーザーエクスペリエンスにも関心がある。
- 社会的責任を重視し、持続可能なビジネスや環境に配慮した取り組みに興味を持っている。
目標: 佐藤健太郎は、自身のスキルと経験を活かし、テクノロジーとクリエイティビティを融合したオリジナルの商品を開発し、市場に提供することを目指している。彼の商品は、問題解決に役立つ新しいソリューションであり、顧客に価値を提供するだけでなく、社会にもプラスの影響を与えることを目指している。
このペルソナを元に、彼が新しい商品を開発し、起業する際の戦略やアプローチを考えることができます。
↑↑ ここまで
本当に1分もかからず、さらさらと文章が出てきます。
佐藤健太郎さんは私のお客様になりえるか?
佐藤さん、やり手の会社員て感じ!いやー、かっこいい。
でも実際の私のお客様とはまったく違うタイプの方です。
こんな佐藤さんを目の前にしたら。。多分、私、気後れして口ごもってしまうかも。
私が本当に助けたいのは。。。こんなやり手の方でなくていいんです!
この佐藤さんであれば、どんな会社にいてもバリバリ頭角を現しそうです。
そして私は、こんな佐藤さんにどう売って良いのか、どう自分と商品を伝えればよいのか、いまひとつわかりません。
「はい、この人があなたのお客さんになりそうな人だよ!」と言われても、少なくとも私はその人を助けたいという情熱が湧きません。
お金持ってそうだし、ターゲットにするには良い層なのかもしれませんが、うーん、多分私は続かない。
ちょっとでも何かしんどことがあったら、「やっぱりターゲットかーえよっ!!」となってしまいそうです。
私はやっぱり、感情移入が出来て、その人のお悩み解決のお手伝いがしたい!という人向けでないと動けない気がします。
商品ありきで考えてペルソナを作った場合の問題点がここにあるかと思います。
さらに問題なのは、こんな佐藤さんみたいな人が本当にいるのかどうかという点。
空想のお客様をリアルに探し出すのは相当難しいですよね。
起業する多くの方が先に商品をつくり、あるいは、「自分はこれがやりたい!」と言ってサービスを考え、それから「誰に売ろうかな?」と考え始めます。
でもね、新規事業の失敗の原因のほとんどが「お客様がいない」ことなんです。
先に商品を作って、それからChatGPTでペルソナを考え、そのペルソナにどうやったらアプローチするのかChatGPTに聞き。。そこからヒット商品が生まれることはまずないと思います。
売れる商品をつくるためには、商品創りの前に、先にお客様、特にお客様の痛みと快楽をつかんでおく必要があるのです。
ビジネスは人助け
ビジネスは人助けなのです。
誰かが困っている、その課題を解決することで感謝され、そして対価を頂きます。
先に「私がやりたいこと」を考えて、それを「誰に売るか」の順番ではないのです。
「助けたい人は誰か」「その人の悩みは何か」それを知ることが一番最初。
そこがクリアになり、さらに「同じような悩みを持っているのはどんな人なのか」という質問をChatGPTにするのであれば、壁打ち相手としては相当優秀なように思います。
でもChatGPTが返す答えはあくまで一般論や多数の意見のまとめです。
あなたが本当に助けたい人を、ChatGPTは教えてくれません。
ChatGPTにペルソナ創れるけれど、創れることと売れることは別問題
ChatGPTにペルソナをつくれと言えばつくれるけれど、それがビジネスの発展につながるかというとそれは別問題です。
あなたの想いがないペルソナを作っても商品は売れません。そして商品を作って、そこから売れそうなペルソナを作ってもお客様の悩みを反映していない分、もっと売れないことでしょう。
あなたの想い、「この人のこの辛さを解決してあげたい」という原体験こそが売れる商品をつくります。
便利さより個性!
楽しんでビジネス作っていきましょう!!
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