コーチング起業に失敗しないやり方とは?【起業支援のプロ じゅんじゅんに聞く!】

コーチング 起業、じゅんじゅん起業日記

じゅんじゅん起業日記では、「起業支援のプロ じゅんじゅんに聞く!」という連載企画を不定期で始めることとなりました!

この連載企画では、「あなた商品化起業術」の受講生でもあるオオイレイコが、起業支援のプロであるあなた商品化プランナー(R)のじゅんじゅんに起業のお悩みや疑問を質問していきます!

第1回目はここ数年で一気に増えてきた「コーチング起業」

「開業資金や経費がかからなそうし、人の相談に乗ることも多いから、コーチング起業をしてみたい!」
「コーチングで稼ぐには何をすればいいの?」

など、考えている方は目次の気になる部分から読み始めてくださいね。

目次

コーチング起業とは?17種類もある!!

オオイレイコ

じゅんじゅん、最近はやりのコーチング起業に興味があって調べてみたんですけど17種類もありました!この中で起業をするなら、どれが稼げそうですか?

1)メンタル系
自分軸、自信回復、心のブレーキ外し、繊細(HSP)さん専用など

2)適性判断系
転職、やりたいこと・才能・強み発見など

3) パートナーシップ系
恋活、婚活、離婚問題、復縁、夫婦問題など

4)子育て系
不登校、勉強習慣の定着など

5)健康系
ダイエット、腸活、ヨガ、ファスティングなどの身体づくりとコーチングの組み合わせ

6)美容系
シワ、シミなどを改善するための商品とコーチングの組み合わせ

7)外見イメージ系
ファッション、メイクとコーチングの組み合わせ

8)スピリチュアル系
リーディング、引き寄せ、潜在意識など

9)占い・統計学系
占星術、タロット、数秘術、算命学、帝王学など

10)副業、起業系
OLやサラリーマンのキャリアアップ、副業・起業

11)Web技術系
コピーライター、Webデザイナー、動画編集、出版ノウハウ

12)語学系
英語、中国語など語学学習とコーチングを組み合わせたもの

13)受験・資格発行系
中学・高校受験などの受験や英話コーチの資格発行など

14)生活環境系
収納整理、空間デザイナーなどとコーチングの組み合わせ

15)整体・治療院系
施術とコーチングの組み合わせ

16)士業系
弁護士、社労士、税理士のコンサルティングにコーチングを活用

17)その他コンサル、カウンセラー、セラピストの分野
セッションとコーチングの組み合わせ

コーチング起業をするなら実体験のある分野にすべき

じゅんじゅん

やっぱり本当に興味があり、かつ自分の経験が活かせる分野でないと厳しいですね。

例えば、「適性判断のようなキャリア系は、サラリーマンやOLといった定期収入があってお金がありそうな人たちがターゲットだから、自由になるお金が少なそうな主婦をターゲットとしたコーチングと比べて稼げそう!」なんて思いませんか?

でもやっぱり、自分自身が転職で悩んだ経験がないと、見込み客の本当の悩みが分からないので稼げるビジネスにするのは難しいんですよね。

ターゲットがお金を持っていそうとか、なんとなく稼げそうなジャンルでコーチング起業を考えても、そもそも長続きしません。

コーチング起業をするなら、自分が人生経験の中で積み上げてきた分野、自分が苦しい体験をしてそれを乗り越えてきたような分野に絞るべきですね。

コーチングはあくまでも手段。起業を考えたときに、最初にすることはクライアントに「何を支援するか」です。

誰を」「どうやって助けたいか」が起業ネタを考えるスタート地点であって、クライアントとなる人を助ける手段としてコーチングを選ぶといった感じですね。

「あなた商品化起業術」もある意味コーチングの一種なんですよ。

これまでに得た知識やスキル、ご自身が苦労したけど克服した体験など、クライアントの社会人経験や人生経験から棚卸します。

クライアントが得た知識や経験をお金を払ってでも知りたいという方がいるので、棚卸した経験から商品作りを始めていきます。

この時のコツは「稼げそうか、稼げなさそうか」を考えずに、「誰に」「どんな未来を提供したいのか」を先に考えること。

それから次に、その想いをもとに「稼げるビジネス」を創り上げていきます。

部下にコーチングをしてた会社員が起業するのはアリ?

オオイレイコ

管理職で部下の育成にコーチングを使っている方が「起業したい」と思ったときに、コーチングで起業できるものなんでしょうか?

じゅんじゅん

コーチングはあくまで手段です。コーチングの経験があるというだけで、コーチングという手段を売り物にしてもビジネスにはなりません。

部下の育成にコーチングスキルを使うのは素晴らしいですね!

私も会社員時代に管理職をやった経験があって、目標面談で部下の希望などを聞いてきました。

ただ、管理職が部下の目標達成を促すのにコーチングを使っていたからと言って、コーチング起業できるかというとそれはまた別モノです。

どんな悩みをコーチングで解決したいのか、どんな目標をコーチングで達成したいのか、それがないと始まりません。

逆にもし、管理職時代に部下の育成に悩んでいた。それをコーチングを学ぶことで解決することが出来た!という経験をお持ちであれば、それはビジネスにつながります。

「悩める管理職に向けて、コーチングを使った部下育成手法を教えるコーチ」みたいな感じ。これならニーズはあるかもしれません。

コーチングを組み合わせると高額商品が作れる職種

オオイレイコ

低額商材しか持っていない個人事業主でコーチングを組み合わせれば、高額商品がつくれそうな職種はありますか?

じゅんじゅん

「自分の経験をお客様にシェアしたい」という思いがあれば、何の職種でもコーチングと相性はいいと思います。

整体とか美容みたいな施術系の方だと、施術を習いたいというニーズを叶える場合にコーチングが役立ちます。

また、施術と一緒にクライアントのマインドをもっと変えていきたいという思いがある場合もコーチングと相性はよいでしょう。

体験をシェアしてクライアントがのぞむ理想的な状態に導きたいという考えを持つ人には、自分の商品・サービスとコーチングを組み合わせるスタイルは向いています。

例えば、クライアントに洗顔方法や化粧品の選び方など一連の美容方法を教える6か月コースを設けて、クライアントをキレイにしたいという考えを持つ美容系の施術を行う個人事業主とか。

逆に、施術が大好きで「施術しかやりたくない」という方、また人の話を聞くことが苦手という方には、コーチング起業は向いていません。

世間が考えるコーチング起業のメリットは真実?

「稼ぎたい」という理由で起業する人はいるの?

オオイレイコ

「稼げる」「初期費用がかからない」ことをメリットに感じてコーチング起業を選ぶ人が多そうですが実際はどうですか?

じゅんじゅん

私が聞いた中では「稼げそうだから」とダイレクトに言う人はいませんでした。

自分もコーチングで救われた経験があったからコーチの資格を取って起業したいという人が多かったです。

起業ネタがなく、「何か出来ることはないかな?」とコーチング起業を考える人だと、「稼げる」「初期費用や必要経費がかからないから」という点にメリットを感じる人もいるかもしれません。

でもやっぱり、「稼げそう」から入った方で、実際に稼げている方は残念ながら見たことがありません。

営業日と休業日は調整しやすいの?

オオイレイコ

営業日と休業日が調整しやすい点もコーチング起業のメリットのようですが実際はどうですか?

じゅんじゅん

会社員と比べて営業日と休業日は調整しすいです。
ただし、逆に自分で仕事を詰め込みすぎて、「自己ブラック企業化」しちゃう人もいるので要注意です(笑)

クライアントの都合に合わせて動く商売なので、「今日は眠たいから100%休みます」みたいな完全な自己都合で休業日を決めるのは難しいですね。

ただ、定食屋や居酒屋などの飲食店を開業するケースと比べて、コーチング起業は営業日と休業日を自分で調整しやすいです。

調整しやすいのが大きなメリットでもある反面、実はデメリットもあります。

コーチングセッションは週に何回くらいやるのか、そのために何人くらいまでなら顧客を持つことが出来るのか、また必要な売上をあげるためにそれくらい集客に時間をかけるのか。

コーチ以外の起業もそうですが、こうしたことは全て自分が決めていく必要があります。

ゆとりある働き方をしたいのか、それともとにかく稼ぎたいのか、それを考えながら「自分にとって一番働きやすい(一番幸せな)スケジュール」を決めていってください。

私にとっての優先順位はお金より時間なので、海外旅行も含めてOFF時間を確保したうえで仕事のスケジュールを決めています。

価格設定やクライアントを自由に選べるの?

オオイレイコ

「価格、セッション回数、クライアントを自由に選べる」というメリットもあるようですが、軌道に乗って稼げるようになってからの話ですよね?

じゅんじゅん

私はお客様と一緒に商品を作るときは「まず一人の痛みと快楽から商品を作りましょう」と言って、ターゲットの絞り込みをすることを提案します。
そしていざビジネス開始となったら、起業初期は「まずはどんどん集客しましょう」とお伝えしています。

お客様を選ぶことは実はとても重要です。

と言いながら、相反することを言うようですが、新しく作った商品で累計1000万円の売上が立つまでは、ひたすら集客して幅広くクライアントを獲得するよう案内しています。

売上が1000万円を超えるころには様々なタイプのクライアントと接することとなるので、「自分の助けたいクライアント」と「そうでないクライアント」のターゲット層が見えてくるんですね。

だから売上が1000万円を超えるまでは、とにかく集客して様々なクライアントと接して「本当に自分が助けたいと思ったクライアントへとターゲットを絞り込んでいきましょう」とお伝えしています。

言い方を変えれば、自分が本当に助けたい人を助けて長く幸せに起業を続けるために、ターゲットを絞り込むためにまず最初は幅広くクライアントさんをとることが大切ということです。

デメリットは競合が多すぎて差別化が難しいこと?

オオイレイコ

デメリットは参入障壁の低さゆえに競合が多いので差別化が難しいことですか?

じゅんじゅん

弁護士のように国家資格がないと開業できないことはないので、参入障壁が低い職業だといえます。

何かの記事で読んだのですが、コーチ資格を取得する人は毎年15%ずつ増えているそうです。

だからコーチの資格をとっても、「誰の」「どんな悩みを解決するか」を決めて起業しないと差別化は難しいですね。

私の知り合いで、起業したてのころに「願望実現コーチ」という肩書で、競合との差別化を考えた人がいました。

でも、人がお金を払って解決したいと思うことはすべて、何かの願望をかなえるためじゃないですか。

「願望実現コーチ」という、一見ステキに見える肩書をつけても、「誰の」「どんな悩みを解決しするか」が明確になっていないので、全然競合との差別化になっていないんですよね。

ここをおざなりにして、適当な肩書をつけてコーチを名乗ってもビジネスの成功は難しいです。

数年前の調査ですが、独立しても1年で約1/3があきらめてしまうとデータがありました。その方も今はもうコーチ起業をやめてしまってたようです。

コーチ資格がなくても1000万円稼げる人の特徴

オオイレイコ

熱心に勉強する有資格者のコーチほど、稼げないようです。一方で無資格でわずか2年で年収1000万円を超えるコーチがいるようです。コーチングで稼げる人と稼げない人の違いは何ですか?

「稼ぐ力」と「スキル」は別物と理解している人

じゅんじゅん

「稼ぐ力」と「スキル」は別物と理解することがまず一つ。

新たなスキルを勉強すれば自分の対応範囲が広がると勘違いしがちですが、熱心に勉強すればするほど自分のできないことも見えてきます。

自分の至らなさに気づいて「こんなにできない私が人にコーチングをしていいんだろうか?」と、かえって自信を無くしてしまうんですよ。

勉強すればするほど、自分のできないことに気づき、悪循環に陥る人がいっぱいます。

クライアントは全員が全員、例えばテニスを習うのに大坂なおみさんのような一流プレイヤーに教わりたいわけじゃないんですね。

今の自分から見て「少し先のことを知っている先輩に教わりたい」というニーズもあるんですよ。

その辺の顧客ニーズをしっかり捉えている人が、コーチング起業で成功していますね。

成功者のアドバイスを素直に実行する人

オオイレイコ

周りの稼いでいる方をみると「稼ぐ力=行動力」のような気がするんですが、そのあたりはどうですか?

じゅんじゅん

行動力も必要ですけど、すでに成功している方のアドバイスを素直に受け止めることが大切ですよね。

今までのやり方にこだわりすぎるとうまくいかないです。

だって今までの常識で稼げていないんだから。

成功者のアドバイスをそのまま受け止める、自分の常識で考えない、「言われたことはとりあえずやってみる」という素直さ=行動力だと思いますね。

コーチングの世界でも色んなメンターさんがいると思うのですけど、例えば自分のメンターさんから「インスタ集客をやったほうがいいよ」と言われたら、めんどくさがらずにインスタ集客を始めてみるとか。

私も起業したてのころに、すでに「あなた商品化起業術」で起業支援に成功しているメンターさんから「最初は交流会で集客するといいよ」とアドバイスを受けました。

メンターさんの行動を全部コピーする勢いで、言われたとおりに実行しました。

そのおかげでわずか2年めには年商1000万以上に到達できました。

コーチングに向いている人の特徴

オオイレイコ

適性がないとコーチング起業は無理だと思うんですけど、どんな方が向いてますか?

じゅんじゅん

やっぱり人が好きで、人に興味がある人だと思います。

あとは人の話を聞くことが好きな人ですね。

コーチングにも色んな種類があり、一切クライアントに質問しないという手法を用いるコーチもいます。

コーチングは0を1とか10にするといった、クライアントの目標達成を促したり、良い方向に導いたりものです。

一方、カウンセラーはクライアントが抱えている悩みや課題を解消する、例えるならマイナスを0の状態の状態にもっていくものです。

クライアントの中にはコーチングとカウンセリングの違いがわからなくて、コーチングを選ぶ方もいます。

そのあたりを勘違いすると、クライアントが求める期待値のズレが生じます。

期待値のズレを防ぐためにも、クライアントの状態を「0から1にしたいのか」「マイナスから0にしたいのか」、自分がやりたいことはどっちか見極めることも大事ですよね。

私はゼロや1を10や100にしたい人なので、カウンセラーには向いていません(笑)

コーチング起業でありがちな失敗例

オオイレイコ

コーチング起業でありがちな失敗例をいくつか教えてください。

競合が多すぎて低価格戦略を選ぶ

じゅんじゅん

競合が多すぎるので自分に自信がなくて、泣く泣く低価格戦略をとっている人はたくさんいます。

それだと安いからという理由でしかお客様に選ばれないですよね。それはすごく悲しいことです。

そして、さらに安い競合が出てきて、さらに値段を下げるという悪循環に陥ります。

「気づけば時給300円」みたいなことになりかねません。

やはり「誰の」「どんな悩みを解決するか」といった最初にターゲットの絞り込みをしないと、コーチングで高額商材を作ることはできません。

稼げないメンターから教わっている

じゅんじゅん

色々なコーチング資格の保有者であっても稼げないコーチをメンターにしている人も、コーチング起業にありがちな失敗例です。

そのメンターから指導を受けたら、コーチングスキルは上がるかもしれませんが、ビジネスを拡大できません。

コーチングのスキルと、稼ぐスキルは別モノです。

「稼ぎ方」という意味では、ちゃんと稼いでいるコーチをメンターにすることが、コーチング起業の失敗を防ぐコツともいえますね。

自分自身のコーチングに投資していない

じゅんじゅん

自分自身のコーチングに投資していない人もコーチング起業で失敗する代表的なケースですね。

稼いでいるコーチは皆さんお金を出して、自分のメンターとなるコーチをつけています。

セルフコーチングをすることも重要ですが、自分自身のことって自分で理解するのは簡単ではありません。

やはり良いものに投資しないと自分の欲しい答えや正解にたどりつけないですよね。

コーチはクライアントの自己肯定感を高めるお仕事なので、コーチ自身がコーチングを受けて自己肯定感が高い状態でないと成功するのは難しいです。

取材後記:コーチング起業に関するまとめ

競合が多いコーチングの世界で起業して失敗を防ぐポイントは、以下の3つ。

1)過去の経験を棚卸し、コーチングという手法を使って「誰を」「どうやって助けたいか」を考える
2)資格をとってスキルを磨くよりも、稼いでいるコーチをメンターにつける
3)稼いでいるコーチのアドバイスに素直に従い実行する

「あなた商品化起業術」では、あなたの人生経験や社会人経験から強みや収益化ができる起業ネタを考えるお手伝いをしています。

会社員でコーチング起業に興味のある方は「あなた商品化体験セミナー」にぜひ一度ご参加ください。

コーチング資格をとって起業はしたものの、「集客が苦手や安定した売上を確保できない」とお悩みの方もいますよね。

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