2021年を振り返る

202112

ブログメンターのNaochkaさんいわく、「ブログは人生の記録」。

ということで、2021年12月31日の今日、激動の2021年を振り返ってみようと思います。

目次

1月

前職の会社は会計年度が1月から12月でした。というわけで、1月は組織変更が行われてんやわんやの時期となります。

大きな組織変更がなければ新年度もスムーズに始まりますが、今年は3つの事業部がひとつのディビジョンになり、かつ3つの事業部ごとにあった営業部と技術部、マーケが事業部を超えた枠になる(3事業部で別々だった営業部が合体して一つの営業部に、マーケも3つの事業部があわさってひとつのマーケ部に)といったドラスティックな変更が行われました。

そのため誰が何をどこまでやるのか、会議体はどうなるのか、承認フローはどうなるのか現場は大混乱していました。

かつ、前年度の考課業務なども入り、マネージャーはてんてこまい。キックオフの資料作りや目標設定等々様々な仕事もはいり、バタバタのまま1月は過ぎていきました。

2月

会社の業務がある程度落ち着いてきた2月、起業準備のほうでは「顧客獲得型セミナー」の制作に追われていました。

個人事業主が一人で仕事をする場合、高付加価値、高価格のサービスにしていかないと自転車操業になってしまいます。こうした高価格のサービスを販売するためには、見込客との関係性構築と価値教育を同時に行う「顧客獲得型セミナー」の実施が不可欠です。

参加して「あー、楽しかった!勉強になりました!!」ではなく、「私どうしたらいいんでしょう。あなたに相談させてください。」とお客様に言って頂けるようなセミナーにするためには、コツとノウハウがあります。

2月はメンターさんの指導の下、このセミナー資料作りに汗をかいていました。

現在も新たなターゲット獲得に向けてセミナーを作っていますが、2回目となる今回はかなりラクに作れています。1回目のこの時は本当に大変でした。いやー頑張ってたなー、わたし。

3月

セミナーの完成がある程度見えてきたころ、「うちのコミュニティでセミナーをしてもらえませんか?」というお声かけを頂きました。もう少し早ければ「無理です!」とお答えしていたような、そんなベストなタイミング。人生不思議なものです。

セミナー完成前にセミナー日程が決まり、ここからはエンジン全開。でもなかなか思うように進まず苦しいばかり。そんな時、ある方からアファメーションの言葉を頂きます。「セミナーは大好評でとても楽しかったです。そして信じられないようなオファーがどんどん舞い込んできます。」セミナーまで、こんな言葉を毎日唱えていました。

そして迎えたセミナーの日。

セミナーは予想外の成功をおさめ、参加者からは大絶賛を頂きます。ここでひとつ、起業に向けて気持ちが前に進んだ感じでした。

4月

このころには退職を視野に入れて動き始めていました。

私はモノを持つのが嫌いな人で、家もずっと賃貸に住んでいました。コロナの影響で在宅業務になっていましたが、台所で仕事をする毎日がしんどく、このころには引っ越しを考えていました。引っ越す(家や駐車場を借りる)なら会社員のうちが有利、ということで、引っ越し先を探し始めます。

が、広さも場所のまぁまぁというところは家賃もかなり高く、安めのところと思うと線路の真横だったり、なかなか良いところに巡り合えません。あちこち見に行っても納得いかず、まったくご縁なし。

そんな時、地元の友人から「うちのマンションで1室売りに出されている部屋があるから見に来ない?」というお声かけを頂きました。賃貸派の私は購入など全く考えていなかったのですが。。。結果気に入ってしまい、人生最大の買い物をしてしまいました!賃貸派の私がマンションを買うという、自分でもちょっとびっくりの展開となりました。

5月

結婚した時からずっと住み、子供を育てていた家には予想外にたくさんの荷物がありました。

GWから5月はひたすら引っ越し準備です。家族が一致団結した感じで、ひたすら荷造りをし、手続きをし、走り回っていた感じがします。子供のおもちゃも友人に差し上げ、要らないものは捨て、引っ越しってこんなに大変だったっけ?永遠に片付けが終わらないように思っていましたが、5月末になんとか引っ越しを済ませます。

そんな引っ越しの3日前、実家の父が倒れて救急車で運ばれたとの連絡が。父は足に血栓ができ、その血栓が肺に入り込むという、いわゆるエコノミー症候群でした。コロナ禍の中の緊急入院で、まともに父と話をすることも出来ず。幸い父は1週間程度の入院で退院することが出来ました。

でもホントに大変だった!

6月

父の緊急入院を受け実家に帰った際、お世話になっているお隣の奥様から「ネコが生まれたんだけどもらってくれない?」という相談を頂きました。飼っているママ猫が一瞬外に出たすきに恋に落ち、3匹の子猫が誕生したのだそう。そのうちの一匹を頂くことにし、6月12日、真っ黒なクロネコのチャコが家にやってきます。

家に来たその日から1度もトイレの失敗をすることもなく、頭の良い元気いっぱいの子猫です。

朝は3時半ごろからミャーミャーなき、家中を起こしてまわります。夏至の6月、日の出も早く、寝不足続きの毎日を過ごしていました。

そんな6月の終わりごろ、会社のほうには大きな事件が起こります。

私がマーケティングマネージャーとして担当していた米国製ソフトウェア(国内で35年も扱っていた製品です)について、なんと10月1日で販売権を失うことが発表されたのです。このソフトウェアはこれから日本法人で販売するとのこと。通常、こうした販売権の移行期では、お客様に迷惑をかけないよう1年から2年程度の移行期間を設けるのが普通です。ところが今回、移行にかけられる期間はなんと7月から9月の3か月。この3か月で1000ページ以上もあるWEBサイトの変更(販売権を失う製品の情報を外し、新たに扱う製品の情報に入れ替える)から何からすべてを行わなければならないのです。

このころ「あなた商品化」では初めての受注もあり、退職を真剣に考えていた私でしたが、こうしたビジネス移行を経験したことがない部下に任せて退職するのはあまりに無責任と退職を遅らせることにしました。退職の目標は移行が完成する10月に。それまではとにかくこの移行を無事に終わらせることに注力しようと決めたのでした。

7月

7月の最初には、久しぶりに開催される展示会への出展が予定されていました。販売権を失うことが周知されたのは開催の全集金曜日。いまさら出展を見合わすことも出来ず、お客様への説明内容などを統一し、出展だけは行います。

なんとか展示会を終わらせた後にはWEBサイトをどうしていくかという大きな問題が。

ページ数は1000ページ以上。販売権ロスト後は、一切の製品名、開発元企業名を残すことはできません。全内容の洗い出しから始まり、どのようなタイミングでどのようにクローズし、次に扱う製品につなげていくのかーーー上層部の情報は錯綜し、今日の指示が翌日には変わるような状況の中、失敗できない状況が続いていました。

8月

会社のほうの仕事はとにかくギリギリの状態が続いていました。

そんな中、「あなた商品化」では順調のコンサルティングが続いていました。メンターさんが受注したお客様のコンサルに同席させて頂くとともに、自分が受注したお客様へのコンサルティングをメインコンサルタントとして行う毎日です。

「あなた商品化」サービスの1stステージ「なりたい自分と起業のネタ探し」フェーズだけお申込み頂いていたお客様へのアップセルなども担当し、ビジネス構築に必要な「ビジネス構築」「顧客獲得型セミナー構築」フェーズのご案内なども行う形でビジネスを進めていきました。

私自身がこのメソッドでビジネスを完成させ前に進むことが出来ているため、体験にもとづいたお話が出来ることが私の強みでもあります。

こんな形で「あなた商品化」のほうも、少しずつですがビジネスを拡大していっていました。

そして8月のお盆過ぎ、直属の上長に初めて退職の意思を告げます。驚かれ、引き止められましたが、2年以上かけて起業準備をしてきたこと、退職に備えて引っ越し含め環境のすべて整えてきたことを告げ、最終的には「応援します。」という言葉を言って頂くことが出来ました。

9月

販売権ロストと新しく販売開始する製品のリリース準備に向け、会社のほうはストレスマックスな日々です。その一方、退職に向けた引継ぎも開始しました。実務をすることは少なくマネージメント主体の業務でしたが、それでも辞めるとなると引継ぎする項目は多岐にわたりました。

最終出社日は9月30日。それまではとにかく必死でした。

最終出社を終えた10月1日。私はどんな気持ちになるのだろうと考えていました。寂しくなるのか、嬉しくなるのか、自由を感じるのか、後悔するのかーーー自分でも想像がつかないまま、怒涛の勢いで9月は過ぎていきました。

最終出社日の9月30日。コロナ禍での緊急事態宣言は10月1日から解除ということで、飲み会などの送別会もオフィシャルなし。でもフロアでお花や頂き寄せ書きをもらい。涙にくれるかと思っていましたが、涙はなし。実感もわかずというのが本当のところで、正直あまり深い感慨はなかったのでした。20年以上も勤めた会社でしたが、こんなものか、というのが実感でした。

10月

10月1日の朝。金曜日です。その日は朝から起業仲間との週次ミーティング。クライアントさんとのコンサルセッションもこれまで同様週に何件も入っており、そして朝の7時から朝活の会に参加して仕事をはじめ、気づけば全然休んでなーい!!!

そうなんです。起業したら、休みは自分で「この日休む」と決めない限り、平日も週末も関係なく仕事になります。最初にぶちあたったのがこのタイムマネージメントの壁。誘われてビジネス交流会に行けばどんどんアポが入り、メッセンジャーでのメッセージのやり取りが始まり、そんな中で集客セミナーを様々な媒体に出し、そして経済産業省後援の起業支援サイトドリームゲートのアドバイザーに応募して電話面接を受け。。。

むりやり10月最後に3連休を確保し、ようやく下呂温泉に一人旅。70代、80代のお姉さま方と一緒になり、「あなた人生楽しまなきゃ損よ!仕事なんてなとかなる。楽しみなさい!!」とはっぱをかけられました。そんな言葉のひとつひとつが、会社を辞めてしまうことにちょっと不安な私の心に響きました。

10月いっぱいは実はまだ会社に籍があり、正式退社は10月末でした。これでいよいよ、30年以上の会社員生活ともさようならです。

11月

10月31日に退職し、そして住民税の封書が来たのがなんと11月2日!会社を辞めた友人がしみじみ、「お役所仕事でもおカネ取るほうは早い!」と言っていましたが、まさにこれか!と笑ってしまうタイミングです。

仕事のほうはすべてが初めてのことばかり。リザーブストックというサイトでセミナー受付をスタートしてみるも、同じセミナー内容なのに日付を変えた複製が出来ない!とか、こんな交流会に誘われたけどこれってどんなところ?!などなど。こうしたときに最も頼りになったのが、同じ起業コミュニティにいる仲間たちでした。

私から見るとメンターさんはもう4-5年ビジネスをしてきて成功している大先輩。あまりに細かいことは聞けません。でも起業仲間たちは私よりちょっとだけ先を行く先輩たち。「私はこうしたよー」という情報を惜しげもなく提供してくれます。

特に毎朝参加している朝会(ワークタイムデザイン協会主催)は情報の宝庫。もくもくと各人が仕事をした後の情報交換タイムがどれだけ貴重だったことか。

起業は本当にひとりでは出来ないって実感しています。仲間は大切!仲間とメンターさんに支えられて、ビジネスもだんだん進んできている実感を持てるようになってきました。

12月

自分の時間コントロールもでき始め、そして集客の戦略も立てられるようになり、また独立後から受注も頂けるようになり、気持ち的にはだいぶラクになってきました。

私の場合、人や仕事に振り回されて自分で時間や仕事をコントロールが出来ない状態、かつ睡眠不足が一番精神衛生上よくないようです。交流会の使い方や付き合い方も、失敗を重ねながらだいぶわかってきました。また1 on 1という形での初対面との方との交流にもだいぶ慣れてきました。

会社をやめ、独立から丸2か月。毎日が新たなチャレンジ、そして少しずつでも成長し前進した実感の持てる2か月でした。

青い空を見ながら窓を拭き大掃除をしながら、感じたのはとにかく感謝でした。人のつながり、家族のありがたさ、元気で好きなことが出来ること、友人がいてくれること、メンターさんとの出会い、起業家仲間のサポート、お客様のありがたさ、こうした心持はもしかしたら会社員の時にはあまりもてていなかったかもしれません。

全て自分の責任で身ひとつで立つ。その覚悟と厳しさが、今まで感じなかった小さな出来事にも感謝の念を呼び起こすのかもしれません。そんな自分自身に、私は誇りを持っています。

「やりたいことなんてない」「人様に提供できるスキルなんかない」そう思っていた3年前に自分に、「大丈夫!」と言ってあげたい。私、ここまで来ることが出来ました!

幸せな年末です。来年もよい年になりますように。

皆様、どうぞ良い年をお迎えください。

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