起業を考え始めてから起業までの時間はどれくらい?

毎朝7時から「ワークタイムデザイン協会」主催の朝会に出ています。

朝7時からZoomを開いて、挨拶だけしてあとは7時から8時までの1時間、黙々とそれぞれが自分の仕事をするという会です。私はこの時間、メッセンジャーやLine、メールなどは開かず、3か月後、半年後のビジネスにつながるような(でも放っておくと日常の仕事に追われてやらないような 笑)仕事をする時間にあてています。

朝会が8時に終了すると、10-15分くらい、参加者とおしゃべりしたりします。

今朝の朝会には「やりたいことがたくさんあって起業したいけど、何からどう始めて良いか分からない」という会社員の方も参加していました。しかもベトナムから!ちなみにベトナムは朝5時です。(すごいよね。。)

さて、そのおしゃべりの中で、起業までどれくらいかかったのか、どれくらいの時間をかけるのが適切なのかという話が出たので、今日はそれを書こうと思います。

目次

起業を考え始めて独立するまで:私の場合

長年働いてきた会社の経営層が変わり、退職や転職、起業を考え始めたのは、2018年の後半でした。

異動、パワハラ。。。でも退職も出来ない。転職も出来ない。。とはいえ、このまま何も動かないでいたら私は窒息してしまう。。と思い、ご縁のあった起業塾に飛び込んだのが2018年の年末。塾の講義がスタートしたのが2019年の1月でした。今書いて思いましたが、あれからもう3年経つんですね。

2019年1月から8か月ほど起業塾で学び、が、起業ネタがないまま起業は出来ず。いったんそこで起業は諦めます。起業はできなかったものの、自分のマーケティングのスキルが他の方の役に立てそうなことは分かったので、「生きがい、やりがいは会社の外。ボランティアで起業したい人のサポートなどやりながら、会社員を続ければいいや。」と思っていました。

ところがその翌年2020年、年明け頃だったでしょうか。ある飲み会で社長が「あの部署(私がいた部署)つぶすから。(その部署にいる)あいつら、全員飛ばすから」と言っていたという話が耳に入ります。人材採用をする部署だったので、その部署をつぶすということは採用自体を滞らせるようなもの。でも、今までの社長の行動を見ると、「ああ、この人はやるな。」と思いました。つぶそうと思う人にはとことんやる人なので。

「この会社にいても先はない。転職したとしても会社員でいる限り、自分の意思とは関係なく異動したり、自分に合わないことをやらされる可能性はある。だったらやっぱり本気で起業しよう。」そう思ったのが2020年の3月頃でした。

そのタイミングでちょうど私は「あなた商品化」の開発者であるメンターさんに出会います。「あの人すごいよ。」という噂はそれまでも聞いており、メンターさんのセミナーを受け、今のスキルから仕事を生み出すというコンセプトにも共感し、メンターさんのコンサルに申し込みました。

メンターさんの最初のセッションは2020年4月でした。それから「なりたい自分と起業のネタ探し」コースを受け、マーケティングを活かしたビジネスサポートで有料モニターさんをとってビジネスの構築をはじめ、ビジネスモデルが固まったところで集客用のセミナーを作り始め。それが完成したのがちょうどメンターさんのコンサルセッション開始から1年後の2021年3月のことでした。

2021年3月、あるコミュニティでセミナーをさせて頂く機会が巡ってきました。まだ1回もセミナーをしたことはなかったものの、チャレンジしたところ大好評。そこで私はひとつの自信をつけます。それでもまだ、この時点では会社を辞める勇気はありませんでした。

そして。

起業の背中を押してくれた初受注①」でも書いたように、2021年の6月頃でしょうか、営業とは全く関係のないおしゃべりから数十万のコースがぬるっと売れてしまいます。「私、いけるかも」これが大きな自信につながりました。

そこから具体的に退職日などを考え始め、仕事のスケジュールも加味して正式退社を10月末日としました。そして今に至る。。というのが私の独立までのストーリーです。

  • 2018年年末:会社から逃げるように起業を考え始める
  • 2019年1月:起業塾スタート→起業できず
  • 2020年4月:「あなた商品化」のコンサルセッション開始
  • 2021年3月:コース終了後、あるコミュニティでのセミナーで反響を得て小さな自信を持つ
  • 2021年6月:数十万円の初受注で「いけそう」という感覚を得る
  • 2021年10月末:退職→独立

過ぎてみると早いものですね。。。

会社を辞めて独立すべきか、準備してから独立すべきか

私はチキンハート🐔の持ち主なので、ある程度自分のビジネスのめどがついてから退職しました。

でも、これも人によって意見が分かれます。

ある人は「お金がない。退路がないのがエネルギーになる。」と言っています。だから、「先に退路を断って(会社を辞めて)やるほうがいい!」というのが彼の持論です。彼は「PDCA(Plan→Do→Check→Action→Plan→。。)という言葉は自分にはない!自分はDDDD(Do→Do→Do→Do→)で動き続ける!」というエネルギッシュな人です。そして言葉通り、どんどん新しいことを考えて、どんどん動き、大きな成果を出し続けています。私にはないこの彼のパワーに、私はいつも圧倒されています。

別のある方は、若さと勢いで会社を辞めてそこから起業準備をスタートさせました。が、彼の場合、起業準備を始めていろいろなことをスタートさせたものの、なかなかやりたいことにたどり着きません。子供が好きということで子供に関わる仕事をしようと思うものの、とにかく依頼されたことをすべて受けて、でも自分には合わずに苦しくなり、しんどくなる一方。お金も底をつき始め、メンタル的にも苦しくなってしまいました。

このお二人の例。会社を辞めてから起業を考えるという点では同じですが、その方の個性によって結果はだいぶ異なっています。どちらが良い、悪いではなく、とにかく自分にあったやり方、進め方を選ぶことが重要なのだと思います。

私はチキンハート🐔なので(何度も言うけど 笑)、何もないところへは飛び込めません。なので、私のような方には、会社を辞めず、会社員をしながら自分のビジネスを考えることをお勧めしています。

人は周りに影響されやすい。だから自分の感性を信じる

会社で働いていると、その組織の中での評価や出世、人間関係が気になります。そしてその中の価値観に染まり「売れる人がエライ」「出世する人が素晴らしい」といった、その価値観の中で優劣をつけがちです。

起業家コミュニティに入ったら入ったで「会社員はつまらない」「起業したのにアルバイトしているなんて」「起業独立する人がエライ」といった、いろいろな価値観にさらされます。

会社員の価値観だけに染まっていても起業は出来ないでしょうし、だからといって先輩起業家の「独立する人がエライ」に傾いてちゃんと決心がつかないまま会社を辞めてしまえば、やはり後悔する時が来ます。

会社員をやりながら副業(これも十分に起業です)するのか、会社員生活を全うするのか、それとも会社を辞めて独立するのか。どの選択肢も正解であり、不正解はありません。不正解があるとしたら、他人の価値観で行動を決めてしまうことかなと思います。

会社員を辞めるという決断は、当然大きなものです。誰かに勧められて決めるものでもありません。本当に人それぞれ、自分に合った道を選べばいいのです。

人生の中にはいろいろなきっかけがあり、また気づくと、何かしらのチャンスがあったりします。

私は、「そのチャンスに気づけるように準備しながら、でも焦らずに慌てずに時を待つ。」「自分が動きたくなるタイミングを、自分を信じてゆっくり待ってあげる」ことが重要なのかなと思っています。そして「その時が来たら、自分に許可を出してあげる」ことがちょっとだけ前に進むコツなのかなと思います。

偉そうなことを書きましたが、もちろん私もまだ「本当に会社を辞めて良かったのか」そう思うことがあります。迷いながら、でも小さな嬉しさを手にしてそれを励みにしながら、少しずつ進んでいる毎日です。

起業を考え始めてからの自分年表(?)を書いて改めて思いましたが、ここ3年は1月から3月くらいまでに何かしらの転機が訪れていますね。来年の今頃、私はどんなふうになっているのかなー。ちょっとだけ楽しみになってきました。来年の1月末日、どんな1年だったか、また改めて書いてみようと思います!

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