途切れないキャリアを手に入れて自分らしく生きる方法

昨日、とても素敵な女性にお会いしました。

その話を書こうと思います。

目次

家族をとるかキャリアをとるか

ずっと仕事を続けて自分自身でお金を得て、そして社会とつながり社会に貢献したい

そう思っている方も多いと思います。

私自身もそう思って生きてきました。若かりし頃、弁護士さんを紹介されてお付き合いをしたこともあります。素敵な方でしたが、彼は自分の妻は家にいて欲しいと思う人でした。弁護士さんと結婚すれば一生食うに困らず、そしてある程度裕福な暮らしも出来そうな、そんなイメージもありましたが、結局その方と結婚することはありませんでした。

その時思っていたこと、それは「どんな大金持ちと結婚しても、どんなに名声がある人と結婚しても、それは私のものではない。離婚だって、死別だってありえる。自分で納得いく生き方をするのであれば、自分と自分の子供を食べさせるくらいのお金は自分で稼ぐことが出来る人生を送りたい。」ということでした。

そして私は結局、ひとまわり以上年が違う年の差婚をしました。子供が育ちあがる前に彼が定年を迎える年齢であることも承知のうえ。自分が働いていたからこそ可能な結婚でした。

いろいろなことがありましたが、私は幸いなことに、この年までずっと仕事を続けることが出来ました。

でも、世の中には、私のようにずっと働き続けたいと思いながら、「家族を優先するか、自分のキャリアを優先するか」を迫られる方もいます。

例えば、旦那様の海外赴任に伴い、一緒に海外に住むことを余儀なくされる海外駐在妻の方。多くの国では、海外駐在員の配偶者に発行されるビザでは働くことが出来ないそうです。高いスキルと実力を持ち、日本ではバリバリ働いてきたような方でも、もし旦那様が海外赴任になり一緒についていくとなった場合には、そのキャリアを捨てざるを得ません。そして海外にいる間は、いわゆる「キャリア(履歴書)のブランク(未就労の期間)」となります。

私は採用のポジションにいたこともあるのでよくわかるのですが、企業は「履歴書の空白」を嫌います。その間、何もしていないわけではないのに、就労期間が途切れていると「ちゃんと復帰できるのか?」「スキルが落ちているのではないか?」等々不安をもち、採用を見送るケースが多いのです。

海外駐在妻の方の海外在住時間は、企業から見るとこの「ブランク」に見えてしまい、帰国後も再就職が難しかったりします。さらに「次の赴任がいつあるかわからない」となると、長期的に企業で働くイメージも持てません。こうして、高いスキルと志を持っているのに、自らのキャリアをあきらめざるを得ない方が出てきてしまいます。

海外駐在ファミリーのためのオンラインコミュニティ「SUNNY PARK」

昨日お目にかかった方は飯沼ミチエさん。海外駐在ファミリーのためのオンラインコミュニティ「SUNNY PARK」の主催者の方です。ご自身も海外駐在妻として上海や北京、シンガポールに住んだご経験をお持ちです。上記に書いたように、帰国後のキャリアに悩まれた経験をお持ちで、自分のような海外駐在妻のキャリアを支援したいと駐在妻キャリアサポートコーチとして活動を始められました。世界の駐在妻をつなぐ海外生活情報・交流サイト「駐妻cafe」を立ち上げられ、さらに今は海外駐在ファミリーのためのオンラインコミュニティ「SUNNY PARK」も主催されています。

SUNNY PARK」ではこれから海外駐在妻として海外に行く人、既に行って現地で生活している人、帰国後、同じような経験のある人助けたいと参加している人など、様々な人が活躍しています。出発前の不安でいっぱいの方に向けて現地の駐在妻が情報を伝えたり、各国の海外駐在妻がつながったり、コミュニティ内で現地で得たスキルを活かしたセミナーを開催していたり。そんな活動をされているそうです。

飯沼さんと私は、ある方のご紹介でご縁を得、昨日初めてお会いしました。

海外駐在妻は「海外に住めていいよね。」「お金もたくさんもらえるんだよね?」とうらやましがられることも多いと思います。確かにそういう面もあるかもしれませんが、言葉や習慣の壁もあり、海外に住む(しかも子供も一緒に!)ということは、なかなか大変です。私もアメリカSeattleに留学していたことがありますが、自分の意思で、自分一人の身で行ったとしても、海外に暮らすというのは日本で暮らしていたら味あわなくて済むストレス(例えば、何かの請求書が違っていてそれを電話をかけて英語で説明しないとならない、とか、車の故障が起きても信頼できる修理屋さんが分からず、ぼったくられないか神経を使ったり)があります。

まして海外駐在妻は、自分から「その国に行きたい!」と決めて行ったわけではありません。さらに、ずっと働きたいという想いや、あるいは学校を出てコツコツと築いてきたキャリアを捨てて、その国に行くわけです。もちろん得難い経験もありますが、大変であることに変わりはありません。

私の重要な価値観のひとつに「自己決定権」という言葉があります。

自分の生き方、キャリア、それを自分で決めるという覚悟や想いです。海外駐在妻は、「家族か、キャリアか」という究極の選択を迫られ、家族を選びました。でも、やっぱり働きたい!家庭だけではなく、自分らしく社会とつながりたい!そういう想いがあるはずです。

飯沼さんはこうした女性の想いをくみ、コーチングという仕事を通してずっとこうした方々のキャリア支援を続けてこられました。

自分で仕事をするという選択

履歴上のブランクがあっても、30代前半くらいまでなら、まだまだ再就職はスムーズだと思います。でも、40代、50代と年齢があがるにつれ、企業への再就職はますます厳しくなってきます。(理不尽ですが。。)

そんな時、企業で働くという選択肢ではなく、「自分の名前で仕事をする」という選択肢もあることに気づいて頂けたらとても嬉しいと思っています。

周りに起業した人がいなかったりすると、何から始めていいのか、自分の出来るのか、様々な不安が沸き起こってくることと思います。

私もそうでした。やりたいことなんてないと思っていましたし、やれることなんてないと思っていました。

でも様々なご縁や機会に恵まれ、今こうして「起業支援」という形で女性の働き方を応援する仕事をすることが出来ました。

起業のネタはあなたの中に眠っています。他の人にない、あなただけの人生経験や想い、強み。ビジネスはこうした中から創り上げることが出来ます。そう、今お持ちのスキルを1ミリも変えずに、売れるビジネスを創ることは可能なのです。

私の最初のお客様は奇しくも海外駐在妻経験のある方でした。そして私は彼女から、海外駐在妻の大変さやキャリアについてもたくさんうかがっていました。

飯沼さんの想いや活動をうかがい、私は飯沼さんと一緒に海外駐在妻の方のキャリアを応援したいと心の底から思いました。

起業支援もですが、人材採用室での経験を活かして「職務経歴書の書き方」なんかもお手伝いも出来る気がしています。(人材採用の経験もあるの件、飯沼さんには言い忘れましたが 笑)

自分で稼ぐ力をつけられたら人生が変わる

私が一番苦しかった時期は「退職したい。でも転職も出来ない。食べるためには会社にしがみつかないとならない。」と思っていた時でした。

自分で、自分の名前で仕事ができる自信が出来たら、逆に会社のことは気にならなくなってしまいました。

会社や、配偶者や、その他何かにしがみつかないと生きていけないというのは、とても苦しい状態です(少なくとも私にとっては)。

稼ぐ力をつけて人生を楽しく生きる人が増える。そんなお手伝いをしたくてこの仕事をしています。そんな中に起こった飯沼さんとの奇跡の出会い。

人生って素晴らしいって思った出来事でした。

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