手放す

あなた商品化(R)のビジネス構築メニューの中に、競合調査のワークがあります。

ほぼ同じ仕事をしている競合だけでなく、その方のお客様が頭の中に思い浮かべる他業種の競合(例えば、起業コンサルタントの競合。同じ起業コンサルタントだけでなく、起業塾や市町村の起業セミナー、フランチャイズ、資格ビジネスなどなど、起業しようかな?と考えた時に頭に浮かぶもの全てが含まれます。)についても調査し、自分のビジネスが他とどう違うのか、メリットとデメリットを洗い出します。

あるクライアントさんが、とても力の入った競合調査をまとめてくれました。

もともとは結婚相談所で起業しようとしておられた方なのですが、やりたかったことは「何がなんでも結婚に導くようなサービスではなく、『なぜ結婚したいのか自分軸でちゃんと判断することが出来、他人軸で結婚という形式を選ぶのではなく、自分にあった生き方を見つけてそのうえで最愛のパートナーシップを見つけるお手伝いする』」というもの。

さてこの競合調査、結婚したいと思った時、パートナーが欲しいと思ったときに顧客の頭に浮かぶ選択肢を考え、その選択肢に入るサービスと自分がどう違うのかをまとめました。

目次

すべてを手に入れる女になる!系

世の中には本当にいろいろなサービスがあるもんだ。

結婚、恋愛を切り口にしたサービスをリサーチしていったわけですが、その中のひとつに「仕事も、恋愛も、結婚も、子供も、すべてを手に入れる女になる!」系のサービスがありました。

いっときこういうの流行ったよな。。なんて思いつつ。

ちょっとバブルの匂いを感じたのは私だけ?

時代は進み2022年の今ですが、でもいまだに確かに女性は「子供か、仕事か」を選ばされたり、両方求めて頑張ったのに、会社に戻ってみれば「残業できない半人前扱い」で気づけば主流から外されている、なんてことも。

だから、全部諦めない!もすごく素敵だし、このサービスを必要とする人も絶対いるんだろうなと思います。

そう思いつつ、でもちょっとしんどそうだな、、とも思ってしまったのです。

それは今だから思う感想で、私も実は欲しいものは追っかけて、そして頑張れば手に入れられると思って頑張ってきた人でした。

頑張れば成績はそれなりに上がったし、頑張ればTOEICの点数も伸びて留学も出来ました。

結婚し、子供も生まれ、それでも仕事は手放す気にはなれず、必死で頑張ってきました。

それはそれで充実感もあり、だからこそ今があるのも事実です。

でも、今、頑張ってもどうにもならない、そのまま受け入れるしか道がないものに出会ってしまいました。

頑張ろうが何しようが、抗がん剤の副作用で脱毛は起こるし、受け入れるしかありません。頑張ってもどうにもならない、努力しようが何しようが変わらないものがある。

頑張ればなんとかなるという価値観が相いれないものに出会ってしまいました。

頑張ってもどうにもならないことをどう受け止めるか

オリンピックで金メダルをとった選手が、涙ながらに語ります。

「努力は報われるって本当でした。」と。

もちろん、人一倍、いえ人の何十倍もの努力を重ねられたのだと思います。そしてその言葉は感動的です。でも、おそらく、同じように努力して、でも怪我や、その他の事情で、道をあきらめた人もたくさんいると思うのです。

人生には、どれだけ努力してもかなわないことがある。どんなに人生をコントロールしようとしても、人間が出来ることなどたかがしれている。

もしかすると、オトナになるということは、それを認めることなのかも。今、この文章を書いていて思いました。

そしてこれを認めることが悲しいことかというと、そうでもない気がしているのです。

手放す

人生って選択の連続ですよね。

子供を持つ人生を選べば、持たない人生を経験することはできません。

そして1日の時間は誰もが24時間。仕事に8時間使えば、子供に8時間使うことはできません。

子供に8時間使える生活が幸せか、仕事に8時間使える生活が幸せか、それは誰にも分からないし正解がありません。

でも隣の芝生は青く見え、これを持っている人がうらやましい、あの人は持っているのに私は。。となってしまいがちです。

でも、今、予想外のこと、そして自分でコントロールできないことに出会って思うのです。

あれもこれも求めるより、何を求めないかを決めるほうが重要かも、と。

ずっと私は自分の人生をちゃんとコントロールしたかった。今でも、思うようにことが進まないと(特にスケジュールを乱されると)イライラすることがあります。でも、思うようにならない時こそ、何かを手放す勇気が必要なのではないかと。

手放す と あきらめる

諦めるというとネガティブなニュアンスがありますが、手放すはもうちょっと違うイメージ。

積極的に「無いことを選択する」という意味あいです。

「執着をなくす」という意味も込めています。「怖れを手放す」というように使う場合もありますね。

会社員という安定を手放す(もはや会社員が安定とは思いませんが 笑)。子供への執着を手放す。お金が無くなることへの怖れを手放す。

「手放すと入ってくる」これもよく聞く言葉です。

これ、本当。私は会社員を手放して、自由と安定を手に入れたかな。

何か選択を迫られた時。

何かを「あきらめる」必要はなく、欲しければ追い求めればいい。でもそれで自分が苦しくなっては本末転倒。追い求めるのはあくまで「自分が幸せになるため」です。

何かを追いかけて、すべてをつかむことだけが幸せではありません。

潔きよく何かを「手放す」ことで得られるものもある。

これからは、追い求めるのではなく、勇気をもって「手放す」こともしていこうと思います。

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