起業するためには融資受けたり、お金貯めたりしないとならないと思うのですが、いくらくらい必要でしょう?
という質問を頂きました。
人を雇うのか、場所を借りるのか、それともパソコンひとつで出来る仕事なのか、それによってかかるお金は全然違ってきます。
私の場合は1番お金がかからない、パソコン起業です。
店舗を借りたり、在庫を抱えたりするリスクを持たずに起業したい!という方の参考になるかもしれませんので、私の経験をお話します。
開業までにかかった費用は経費で落とせる!
意外と見逃されがちですが、開業までにかかった費用は、開業後に「開業費」という経費で償却することができます。
と書くとちょっと難しく聞こえますが、簡単に言うと、「開業までにかかった費用は、開業した後、売上から経費として引くことができるので、利益を減らす(税金が減る)ことが出来る」ということです。
個人事業主と法人では一部扱いが異なるようです。私は個人事業主ですので、その前提でお読みください。
「開業費」にはこんなものが含まれます。
- セミナー受講料
- そこまでの往復交通費
- 接待費
- パソコン代
- 通信費
- 打合せ費用
- ビジネス交流会参加費 などなど
何年前からのものを経費に出来るのか、これは特に決まりは無いようです。
基本的には「開業のために使ったお金」は該当するようですが、あまりにも前に使ったものはなかなか証明が難しいかもしれません。
私の場合は開業の1年半年前くらいからでしょうか。
スプレッドシートに、日付、金額、支払先、目的などをコツコツと書き溜めました。
メール配信やセミナー申込み受付に、私は「リザーブストック」というサービスを使っています。これも開業前(副業時代)から使っていますので、こうしたものも漏れのないよう書き溜めました。
そしてこの書き溜めた「開業費」をどうするかというと、開業以降の確定申告で活用(?)します。
例えば「開業費」が200万円あったとします。1~2年分をためていくと、意外とこれくらいの金額になったりします。
初年度の売上が500万円だった場合、この200万円を全額一括で経費処理して利益を300万にすることができます。
逆に、次年度は売上がもっと上がる見込み(税額もあがる)なので、今年は「開業費」は使わず、次年度以降に経費処理するということも可能です。
このあたりの会計処理はなかなか素人には判断つかず、私は税理士さんに相談しました。
売上が数百万以上の方は、やはりお金を払ってでもプロに相談することをお勧めします。
今かかっている経費はこんな感じ
今かかっている経費はこんな感じです。
- ビジネス交流会参加費
- ビジネスコミュニティ参加費
- リザーブストックシステム利用料
- このブログのサーバー利用料
- 経費処理システム利用料
- 書籍代
- 交通費
- セミナー受講料(勉強のため&交流会で知り合った方のセミナー参加費)
- 会議費(コンビニで買ったコーヒーなども、会議用なら計上してます)
- 接待交際費
- 水道光熱費の1/4程度(自宅をオフィスにしているため)
- 文具等雑費 などなど
実際の数字は書きませんが、起業前の自分から見ると、「意外にお金かかる・・」という感覚です。
例えば、交流会で知り合った方のセミナーに出て3,000円とか、フロント商品を買って3,000円とか。こういったものの意外に経費がかかります。
が、逆に「お互い様」で、先方も私のフロントセミナーに出て下さったりで、結局プラマイゼロになります。
たまに、全くそういう気遣いのない方もいますが、それはそれ。まわりまわっていずれは返ってくる経費だと思ってます。
会社員時代は黙っていても(お金を使わなくても)、給料が払われました。
だから、使わなければお金は貯まるという環境です。
が、起業するとそうはならず、お金は使わなければ入ってきません。
自分もお金を使って経済をまわして、そうすることで初めて自分にお金がまわってきます。
私自身は実はお金を使うことへのブロックが強く、最初はお金を使うことにものすごく抵抗がありました。
私だけでなく、そこにブロックを持つ方は多いです。
初めて行ったビジネス交流会で、お互いのフロントを購入しあうのを見て「私にはお金がないからもう交流会には行きません。」と言って交流会参加をやめてしまった方がいます。
その方はひたすら無料のSNSで集客チャレンジを続けましたが、その専門スキルもない人が必死に自己流でやっても結果は出ず、結局集客の壁にぶつかり起業することをあきらめました。
起業して得るお金は、投資に対して返ってくるものです。
使わなければ、リターンもありません。
起業する時、最初に乗り越えるべき壁は、このお金のブロックかもしれません。
経費処理はどうする?
私はMoney Forward というシステムを使っています。
他にもいろいろなサービスがありますが、これを選んだのは「身近な人が使っていて使い方を聞けるから!」という単純な理由です(笑)
週に1回、自分を振り返る時間を強制的に作っているのですが、その時間で1週間の経費処理も行います。
クレジットで買ったものや銀行振り込みのものは、口座連携しておくと自動で表示されます。これを何費にするか(「広告宣伝費」「交際費」等)ちゃちゃっと仕訳していきます。
その他、Paypayで払った(Money Forward と連携させてない)ものなどは、1週間分をまとめて手入力で入れていきます。ため込むと大変だと思いますが、1週間分ならそれほど多くはありません。
経費処理をしていて、「これってどう処理すればいいんだろう。。悩む」ということもあります。
そんな時はネットで調べたりしますが、1番確かなのは税理士さんに確認すること。
お願いしている税理士さんは「じゅんじゅんさんは本業に集中して稼いで頂いて、経費処理の分からないことはどんどん聞いてください!」と言ってくださっています。
私はビジネス構築をするのは好きですが、経費処理は別に好きじゃない。。というよりキライです💦
なので、そこをサポートしてくださるのは本当にありがたいです。確定申告サポートをお願いしたときには、「この1年でいちばん良いお金の使い方をした!」と思いました(笑)
会社員と起業家:一番違うのはお金の感覚かも
会社員時代も、広告宣伝費など使う際にはROI(投資対効果)を求められました。
でもそれは会社のお金であり、自分のお金とは違います。
起業して、自分のお金を使ってリターンを求めていくというマインド。これが会社員と起業家の一番大きな違いかもしれません。少なくとも私にとってはそう感じられます。
お金を使うことにブロックがあった私ですが、起業してだいぶ変わりました。
お金を使うことは経済をまわすことであり、誰かのお仕事が生み出した価値を認めてお礼をすることであり、そしてそれがまわりまわっていつか自分に返ってきます。
この心境に至るまでには、やっぱりちょっと時間がかかりました。
でもようやく、肚落ちして納得してお金を使えるようになりました。
起業してから、毎日が学びで、毎日わたしは成長しています。
そんな気づきが得られたこと、そしてそんな心境になれたことに、本当に感謝しています。
にほんブログ村「女性起業家」ランキング参加中です。ポチッと応援お願いします♪
コメント