こんにちは!
時々実家のことや父の介護のことを書いていたのですが、今日は空き家になっていた実家が売れました!というご報告です。
母が入院した2008年、2009年頃から、父は広い実家で一人暮らしをしていました。
実家は茨城県のつくばのほうにあるのですが、最寄りの駅まで7キロ、バス停まで2キロ、バスは3時間に1本、スーパーまで7キロ。。みたいなところで、車がないと生活が出来ない場所です。
ひとり暮らしをしていた父が車で自損事故を起こし、入院、施設入所をしたのが2年前の春。
姉と交互に父のところへ行き、月1回程度は実家に連れ帰って泊まっていましたが、とにかくもう家の管理が大変でした。。
空き家の管理は本当に大変
大変だったことその1:とにかく雑草の勢いが止まらない。。。!!
この実家ですが敷地面積は結構あり、私が子供のころは庭の半分が芝生、もう半分は畑にして、母がいろいろ作物を育てていました。
都会育ちの方は土いじりにあこがれるようですが、子供のころから草むしりやなんやかんやとやらせれていた身(ほんとに嫌だった。。)からすると、土いじりはもうやりたくないんです。
そんな広い庭なので、とにかく雑草が生い茂ります。
下手をすると私の身長以上に伸びます。
そんな雑草が種を飛ばし、根を張るので、周りの畑もいい迷惑。。。( ;∀;)
町のシルバー人材センターに草刈をお願いしても、真夏は暑すぎて作業不可。人手も足りずで、7月に依頼した草刈が11月になることも。
実家に一泊した際に雑草に戦いを挑もうとしても、とてもとても無理!!って感じで。。。
雑草が伸び放題というのは気持ちの上でも負担、そして草刈にもそれなりに大きなお金も出ていく感じでした。
大変だったことその2:アライグマの侵入!
あるとき姉が実家に行ってみたら、家中の障子がビリビリの状態に!
仮に泥棒が入っても障子をこれだけ破くというのはありえない。。と思っていたら、障子にくっきりと4本の爪の跡が。
天井裏にアライグマが入り、天井を突き破って家の中に落ち、そのまま逃げようとして走り回って。。というのが真相でした。
天井裏で子供を産んでしまうこともあるらしく、放置はできません。
この時は姉が害獣業者手配をしてくれて侵入経路と思われるところをふさいだり、穴の開いた天井を応急処置したりしましたが、これまた大きな出費に。
かつ、ほぼすべての障子がビリビリになったので、その張替えも。
和室がメインの家でしたし、障子だけで20枚近くあり、それを少しずつ行くたびに張り替えていきました。
これまた結構大変な作業。
その後も、業者が入ってすべて消毒済みのはずが、風呂場にフンが大量にあったり、散々な感じでした。
大変だったことその3:修理修繕がちょこちょこ発生する!
トイレから水漏れがあってトイレ自体を交換することになったり。
雨戸の戸袋が壊れて修理が必要になったり。
実家が近所であれば、ちょっと行って直すで良いのですが、車で行っても片道2時間はかかる場所。
仕事もしている身としては、しょっちょう行くわけにもいかないし。
さらに行く度に、「トイレが羽虫だらけになっていた」とか「リモコンの電池が液漏れしてた」とか何かしらトラブルが発生する状態に。
そんなこんなで、お金も時間もかかる状態になってしまったのです。
そして未来への不安
私には姉がおり、父に万一のことがあった場合、姉か私のどちらかが家を相続することとなります。
姉とふたりの共同名義というのもあり得るらしいのですが、共同名義にした後でどちらかに何かあった場合、今度は私たちの子供たちにまた相続が発生します。甥っ子、姪っ子、そしてウチの息子。相続人が増えるとトラブルが増えるのも世の常。
そう考えると共同ではなく、どちらかが引き継がないとならないのですが、姉も私も生活環境を変えて実家に帰る選択肢はありません。
これだけ管理が大変な空き家をどちらが引き継ぐのか・・・おそらく、ここでもめること必須。
そんなことも含めて、このまま実家を維持し続けるということは、とても気が重いことでした。
家を建てた父には申し訳ない気持ちもありつつも、そのまま持っていてもいろいろな意味で負担が増す一方ということで、父とも相談のうえ売却を前提に動き始めました。
と言いつつも、本当に売れるのか?という半信半疑、かつ不安がいっぱいの状態からのスタートです。
不動産屋さんが扱ってくれない問題
今、日本全国に空き家が増えています。
総務省の「令和5年 住宅・土地統計調査」によると、全国の空き家総数は899万戸で、過去最多を記録しているそうです。
空き家率は13.8%で過去最高とのこと。
私の実家ですが、誰もが家を持ちたがった時代(45年前の昭和の時代)に父が土地を買い、家を建てたものです。
都内まで通勤が1時間半から2時間かかっても、家を持つということがあこがれだった時代です。
が、その子供の世代、つまり私たちの世代になると持ち家信仰も薄れ、さらにあまりに不便な田舎には住みたくないという状況になり、子供たちは家を出たままということになります。
そして家を買った親世代は年を取り、亡くなったり、引っ越したり、施設に入ったりします。。。そして空き家が増えていきます。
家を買うニーズより、空き家の件数が多い状況になると、家の売買価格は下がります。
不動産屋さんの仲介手数料は売買価格によって変わり、例えば200万以下であれば売買価格の5%だそうです。
ということは200万の家を仲介したところで、手数料は10万円程度。
200万の家も2000万の家も手間は変わらないとなったら、不動産屋さんは安い案件は扱いたがりません。
これは不動産屋さんが悪いわけではなく、利益を求めるなら当たり前のこと。
私も10件近い不動産屋さんにあたって断られたりを繰り返しました。
「お家をリノベーションして、賃貸物件にする」という提案を下さったところもあったのですが、私はどうも不動産という流動性の低いものを持つということに抵抗があって。
投資物件にするより、やっぱり売却したいなと思っていました。
何軒もの不動産屋さんに相談したのですが、最後には「50万円払ってくれたら引き取ってもいい」と言ってきたところも。
父が建て、ローンを返し、人生を過ごした家です。50万円こちらが払って引き取ってもらうのはあまりに切ない。。。
ある不動産屋さんは売却見込み額を出してくれました。その価格は430万円。
ホントに?「50万払ったら引き取ってもいい」と言われた家です。
見積りをもらって数週間後に「ホントにこの価格が見込めるのですか?」と聞いたら、「見積期限は1週間なので回答できません」との返事。
数週間でそんなにこの市況って変わらないのでは。。。
そんなことを繰り返していました。
「誰も住まない実家売却の専門家」あらわる!!
起業するといわゆる「ビジネス交流会」という場所に行くことも多く、様々な知り合いが増えます。
こうして出会った方の中には不動産屋さんも多くいらっしゃいます。
が、そのほとんどは首都圏対象、かつニーズのある不動産物件を扱う方々。
なかなか実家売却をお願いできそうな方にはめぐりあえませんでした。
探し始めて1年以上たったころ、ようやく!「誰も住まない相続実家売却」を専門にされている方にめぐり合うことが出来ました!
最近は徐々に「地方の空き家を売るよ」という業者さんも増えているのか、ネットでもそんなホームページを見かけるようになりました。
が、不動産という、売り手と買い手の知識格差が大きいものを扱う時、やっぱりネットで知った業者さんというのは「騙されるのではないか?」といった不安が付きまといます。
その点、ビジネス交流会で知り合った方からの紹介というのは意外と安心。
なぜなら、へんなことをすると、その業界ではすぐに知られてしまうから。
やっぱり人の紹介というのが一番安心できます。
不動産屋さんを探し始めて1年以上。そしてついに!
「誰も住まない相続実家売却」専門の方にめぐり合うことが出来たのです。
まずはZoomをつないでオンラインで相談させて頂くこととなりました。
想叶パートナーズ/藤原様
藤原さん、こんな本も出されています。
幸せな未来に一歩富士出す
女性のための後悔しない実家売却術
罪悪感ではなく感謝で手放す 実家売却は、人生第2章の始まり!
上記タイトルをクリックするとAmazonへ飛びます。是非本も読んでみてください。
そうなんです。
親が建てた家を手放すとき、「本当に良かったのか」と罪悪感にさいなまれます。
親不孝をしたのではないか、と。
藤原さんは「そうじゃない」と言ってくれています。
後編で書こうと思いますが、藤原さんは、私の希望を最大限に叶える売却をしてくれました。
家を売ろうと思うと、
・残った荷物をどうする?
・家を壊して更地にしないと売れないのでは?
などなど、いろいろなことを考えます。
家を壊すのだって200万、300万かかるんですよね!
それで売れなかったどうなるのでしょう。
お金をかけて壊し、さらに売れない土地になり、父に顔向けできない。。。そんな気持ちになりそうです。
藤原さんと最初にお話したとき、きっぱりと言われました。
「家、壊さなくてもいいですよ」「大丈夫です」
「売る方の気持ちが大切です。望む形で売却を進めるので安心してください」と。
惚れました。。。!(笑)
そしてそのご相談の時にはまだ「すぐに売却」の決心はついていなかったのですが、そこで藤原さんから急かされることはありませんでした。
売却する!と決めた最後の一押しは・・・
売却を決めた最後の一押しは「柿」です。
なんのこっちゃ??ですよね☺
家の庭には1本の柿の木があり、毎年たくさんの実をつけてくれていました。
昨年秋も、同じように柿がなっていました。
それが。
次の月に行ったときには、実がすべてなくなっていたのです!
鳥が食べたとしても丸ごと実が無くなることはないし、一個も残ってないということはないはず。
ということは。。
誰かが庭に入って、柿を盗っていたとしか思えないのです。
柿そのものは別に盗られてもOK。朽ち果てるよりいいのかもなのですが、誰かが知らぬ間に庭に入って何かを盗っていったとすると、それ自体が気持ち悪くて。
下手をすると、家の中に入り込まれたりする可能性もあります。
空き家に人が入り込んで亡くなっていた。。などという事件もあるそうで、そんなことも頭をよぎりました。
「やっぱりもう売ったほうがいい」
迷いがあった私たちがそう決めたのは、この柿の実盗難事件からでした。
【後編】では、売却を決めて、そこからの動きを書きたいと思います。

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